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2007-11-24 (Sat)
嫉妬の他に喧嘩になったことというのは、何ごとにもムキになってしまう蒼の性格が原因だった。
襲撃にいけばその先でムキになってしまい、待たせている華栞のことなどお構いなしに何十分もひどい時には1時間単位になった。

一緒にいて少しでも絡まれればそれはそれでムキになり、また華栞の育て方についてもムキになった。
華栞は一緒にいる時くらいは穏やかに過ごして欲しかった。
それなので狩りにしても2人で行くことを好んだ。

蒼にはリアルの友達がいた。
ライリーという男友達でまた彼が問題をよく起こした。
女にだらしないというよりは女の人が側に居ないとダメな人だった。

そしてなぜかすぐリアルでも付き合うと言い出すのであった。

初めに付き合う形を取り、それから逢いに行く。
ヤり捨てのようにもなったりする。
でも直前までは当然幸せそうにしている。


やがてライリーは『ユナ』と親しくなり、恋人を組んだ。
『ユナ』は本当の名前も『由奈』と言った。

柚菜にはそれが羨ましかった。
蒼には『華栞』ではなく『柚菜』と呼んで欲しかったから。
たまにふざけて『柚菜ちゃん』と呼ばれることもあった。
どんな場合でもその時は嬉しかった。
でもやはり常に呼んで欲しい。

蒼だからこそ。



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2007-11-19 (Mon)
すぐにやってきたフルムーンはすぐに察知したのか、今までの態度とは一変しふてぶてしかった。


「なに?みんなで揃って。何か用ならさっさとしてくれないかな。」

第一声がそれだった。
蒼にはそんな態度をみせたことがなかった。
それは雪見及び華栞にも面と向かってはあらわさなかった態度だった。
面食らいつつも優しく声を掛けた蒼。
なぜ華栞に対して裏で文句を言うのかという内容をフルムーンに話してくれた。


「あたしそんなの知らない。
華栞さんの被害妄想なんじゃないの?」


その一言で華栞は黙っていられなくなった。
悪意に対して悪意で返すことにした。


「蒼のことが好きなのは構わないけど、自分が選ばれなかったからって華栞に当たるのは筋違いじゃない?
そりゃ、後から現れた華栞にあっさり取られて悔しいのはわかるけど。
華栞がいなくなることを望んでいるらしいけど、いなくなったら選ばれるとでも思っているわけ?
ねぇ、蒼、そーなの(笑)?」



華栞はとことん意地が悪いのかもしれない。
追い込まれることに過剰に反応してしまった。
そして蒼の前では必死で取り繕うフルムーンが女のイヤらしさであふれていて許せなかった。
華栞に対し、そんなひどいことは言っていないと言い張るのだった。

蒼にはライリーという仲のよいキャラがいた。
ライリーと蒼はリアルでは幼馴染だったわけだけど。
(周りには面倒なことがあるといけないので、リア友ということは内緒になっていた。)

そのライリーが直接聞いたと言ってもなお白を切る。

やがて狂気の片鱗を見せるフルムーン。

「うるさいなっ!!!!
あたしを責め立てて楽しいのか!!!!」


と叫んだと思うと普段の装ったフルムーンになる…。
そしてまた

「頭が痛いの!!!」

と叫ぶ。
狂気じみていた。
埒が明かないと判断し、華栞の立場も考えてくれた蒼はフルムーンとは家族の縁を切ることを選んでくれた。
かたやフルムーンはしばらくの間は家族欄に蒼の名前が残してあり、内緒話も度々いれていたが、やがては諦め、全てが丸く収まった。

そこまでしなければ、家族を切られるようなこともなく、差し支えのない程度で話すことも可能だったはずなのに、矛先を華栞に向けたせいで全てを失い、その上、嫌われてしまった。
それほど蒼が好きだった。
故に不器用にしか振る舞えなかったんだろう。
誰もが大なり小なりその傾向にあると思う。
それでもフルムーンは愚かだと思う。



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2007-11-09 (Fri)
大体に置いてその渦中にいる本人は気付かなかったりする。
蒼にしてもそうだった。
その上、蒼は鈍かった。

フルムーンのことでは幾度となく華栞ははっきりと忠告をした。
フルムーンはあなたのコトがすきなんだよと。
にもかかわらず、蒼の勝手な思い込み―『まさかな』によって黙殺されていた。

蒼と彼女は師弟関係にあった。
が、見聞きしただけの蒼とフルムーンの絡みを考えただけでも同性の華栞から見ると思慕を越えたものに感じた。
黙殺していた蒼は変わらない態度で彼女に接した。
やがて人(=華栞)のものになってしまった蒼。

その時のフルムーンは、

あっけなく2人の関係は終わる、
もしくは
形だけの恋人だ


と考えていたのだろう。
予想を反した展開に焦りを感じたのか少しずつ彼女の想いは増長し、やがては亀裂が入り始めた。

とは言っても共通の友人に、


「華栞なんていなくなればいいのに。」


と漏らすだけのことだった。

やがて事態を重くみた蒼が態度を硬化させはじめる。
極力蒼からはコンタクトを取らない。
誘いは断るようにしてくれた。
それでも泣き付かれると蒼は徹しきれずに甘い顔を見せた。
もっとも彼女もプライドが高かった故に頻発ではなかったけれど。

その強情な性格が災いしたのか、少しずつつじつまの合わない行動を取り出していた。
そして蒼は徹しきれない態度を続けているとついにフルムーンは破綻した。


「あの子が現れてから色々変わった。」

「邪魔。」

「目障り。」



そんな言葉がやがて耳に入る。
それを蒼の1番近い友人から聞いた。
疎ましく思われていたのは知っていたので事を荒げなくても良かったのかもしれないが、蒼からそんな話を聞かされたのでは華栞としても許せなかった。

――話を聞き、すぐその場で蒼にフルムーンを呼び出してもらった。
黙ってなんていられない。


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2007-11-07 (Wed)
キャラをいくつも持っているのは普通のことだった。
雪見でいた時も沢山いた。
でも華栞になってからはその全てを封印した。
怖かったから。
キャラは無数に作れた。雪見時代のキャラを新規のキャラに経由させ、それをまた新規の
キャラでまとめ、さらに新たなキャラで振り分けた。

雪見の時でもそうだけれど、相対する仲間と付き合うことはしなかった。
それをする人々は『媚び売り』と言われた。
雪見であろうと華栞であろうと媚び売りだけにはなりたくなかったから徹底した。
もともと雪見でいた時は極端にPKKを嫌っていたので、自分に嘘をついてまで媚びを売れるほど狡猾でなければ器用でもなかっただけだけど。


3人目の関わりがあった女性はそんな子だった。
望んでそうなったのか、それとも結果的にそうなったのか分からないけれど、相対する関係との付き合いがあった。

蒼と……そしてKくん。

Kくんの恋人としての゛桜花゛を使い、蒼の弟子としての゛フルムーン゛を使っていた。

PKとPKKの間にいる女。
それだけでも十分警戒するのに、加えてKの恋人で、且つ、蒼に恋愛感情をもっていた訳だから。




桜花は雪見に嫉妬した。
フルムーンは華栞に嫉妬した。

嫉妬をした側とされる側、どちらも同一人物。
嫉妬の渦中にいたのはPKとPKKの両極端。

Kくんには好かれて好きになってそして嫌いになった。

蒼は好きになったら好かれてた。

桜花はKくんの恋人で、フルムーンが蒼の弟子。

奇妙な因果関係。


雪見でいた時に受けた桜花からの嫉妬はすべて周りから聞いた話だった。
雪見なんていなくなればいいのに…。
そんなことも言っていたらしかった。
そりゃそうだろな。
一般人だったのがPKの恋人になり一気に有名になれた。
それなのに雪見が戻ってきたせいでまた自分の立場が危うくなった。

そんな桜花に心配しなくて済む様に、雪見は桜花に訴え続けたものだった。

Kくんに気持ちはないと。

Oくんと恋人になった後も桜花はまだ雪見に嫉妬をしていたようなのでOくんの話を囁いた。
Oくんと行動を共にしなくなって危機感を覚えたのか更に嫉妬が強くなったので蒼に好意を持っていることを囁いた。
彼女にとっては蒼もマズかったのに…。

まだかろうじて友好的関係を築いていた時に1度だけ、


『華栞さんって雪見さんでしょ?』


と聞かれた。
当然、白を切った。
桜花が信じたのかどうかは分からないけれど、その1回だけでそれ以降は聞かれなかった。
聞かれたのはもう1人いた。

面倒になったのでパソコンを2台使い、雪見を出し、アイテムを上げにきたかのように装い、蒼と華栞の前に姿を現した。
もちろん交互に喋るようなこともせず、あたかも別人が操っているようにみせた。
そして本来のPKの姿勢で華栞やその周りを威嚇した。
そして蒼には

「恋人が出来たんだね、ざんねーん」

、なんて軽口を叩き去っていかせた。
周りはなんとなくホッとしたように見えた。
そして華栞には

大丈夫だった?怖くなかった?

なんて声をかけてくれていた。

滑稽だと思ったけれどそれで周りが疑わなくなるのであれば構わなかった。

心配はひとつ消せた。
あとはうまいこと桜花の嫉妬から逃れることだけだった。
でもそんな簡単に奇妙な因果関係を断ち切ることは出来なかった。



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2007-11-05 (Mon)
蒼は周りにも親切にした。柚菜には時折、それが偽善に見えた。
でもそれは彼には言わなかった。
そして蒼の優しさは男女分け隔てることはしなかった。
柚菜としては分け隔ててほしかった。
それも黙っていた。

蒼はそんなんじゃないと言っていたけれど、柚菜としては同情で拾われた感覚がどうしても抜けなかったから、そんな引け目から蒼には束縛することは出来ないでいた。

だけど蒼の周りにいた最後の1人の女性と後から関わることになる1人の女性についてはその引け目を差し引いても我慢が出来なかった。
それどころか華栞までやっかいな目にあった。

後から関わってきた女性についてだけど、華栞はやっかいな目には合わなかった。
それは柚菜が扱っていたのが華栞だったから彼女は取るに足らない相手と判断していたのではないかと思う。
それが雪見だったら大変だったろう。
なぜなら彼女はPKだった。

蒼はPKを心底嫌っていた。
特に女性のPKに対してひどかった。
軽蔑していた。
性格や容姿も蔑んでいた。

それならなぜ彼が雪見を受け入れたのかと思うことだろう。
雪見とは戦ったこともなければ、実際にPK活動しているところをみたことがないからと言っていた。
雪見の家族欄をみるとPKと関わりがあるのは一目瞭然。
それをみて、あー雪見って海に住んでるんだなとしか思わなかったそう。
実際、PKだったとは思ってなかったらしい。

ではなぜその女性を相手にしたのか。
なぜ柚菜はやっかいなことに巻き込まれなかったのに慌てたのか。

それは蒼の同情心だった。
そこから焦りが生まれた。
蔑んでいたはずの現役のPKの女性に蒼が同情を示したからだった。

例えば彼が海へ襲撃に行った際に彼女と時間を割き、彼女の相談や愚痴をきいた。
内緒話がくればそれに応じたりもした。
そして彼女はゲームを辞めると言った。
蒼にアイテムをあげるとも言った。
多少の違いはあるものの雪見が辞めると言った時とそっくりだった。
さすがに焦った。

蒼の心が変わってしまうんじゃないかと思った。
そして柚菜は初めて嫉妬をあらわにすることになった。

その気持ちを伝えてからの蒼は従来通り、彼女を敵とみなしてくれた。

やがて彼女は言葉通り引退した。
最終日に彼女はアイテムを渡したいと内緒話をしたが、蒼はそれを無視した。
彼女は蒼の友達に預けたが、それを受け取ることも辞退した。


蒼の毅然とした態度は、華栞からはとても気持ちのいいものだった。


例えば、雪見よりも先に蒼が彼女に出会っていたら…逆の立場に立たされていたのかもしれない。
少なくとも当時の彼ならば・・・、柚菜とこうなったのは後先の問題だったような気がした。


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